紅三四郎の行くところ、嵐を呼び、紅十字星が乱れ飛ぶ。
紅三四郎よ、何処へ行く。
#2『摩天楼の片目』あらすじ
父を倒した片目が居る。
風の便りか巷の噂。林立する摩天楼の都へ紅三四郎がやって来た。
だが、そこで三四郎を待ち受けていたのは…
三四郎は街中でいきなりビルの屋上から狙撃されてしまう。
狙撃した人物(バンニ)は、撃った相手を確認しに通りへ降りてきた。三四郎は路上駐車の車の下へ隠れて居たが、そのまま意識を失ってしまう…。
その頃、ケン坊とボケはお腹を空かせながら三四郎の帰りを待っていた。
…三四郎が意識を取り戻した時、車椅子の少女・ミリーに介抱されていた。ミリーの兄、バンニが怪我をした三四郎を担いできたのだという。
バンニが部屋に顔を出し、三四郎を見やると無言で出て行った。
昔の兄はあんなに無愛想では無かった、もっと陽気で優しい兄だったのだと三四郎に話すミリー。
バンニとミリーの父親は、幼い二人の目の前でマシンガンで撃たれて死んでしまった。そのショックでミリーは歩けなくなり、バンニは父親の復讐だけに生きる様になったのだ。
昼間の公園で、ケン坊とボケはやっと三四郎と再会することができた。
(三四郎はミリーに歩く練習をするように言うが、ミリーは嫌がって立ち上がることすらしなかった。)
夜、バンニを尾行していた三四郎は、ダンスホール内で起きた殺人事件を目撃する。
被害者は国際シンジケートで指名手配中の男。(バンニ兄妹の父の敵・片目の男の部下)
眉間に一発の弾丸で仕留めたのは、バンニだった。
(ダンスホールで殺された男は、以前、バンニが街中で狙撃しようとして、間違えて三四郎が狙撃されてしまったのだ。)
バンニの父親の敵・片目の男は、高層ビル102階に居るという。
ミリーの為に復讐を思い直せと諭す三四郎だが、バンニに殴られ倒れてしまう。
バンニは独りで高層ビルに乗り込んでいった。
その頃、立ち上がる練習をしていたミリーは、兄バンニの残した手紙を見付ける。
自分にもしものことが有っても悲しんではいけないという内容に驚いたミリーは、ケン坊に兄を探してくれる様、頼み込む。
その日の夕方、三四郎とバンニの傍に居たボケは、二人を高層ビルまで案内する。
高層ビル内では、片目の男の部下達がバンニに襲いかかっていた。
双子の巨人、マシンガンの男達を倒したバンニは、エレベーターに乗り上階へ。102階のボタンを押したのに、89階で止まってしまった。
他のエレベーターに移ったバンニは、エレベーター内で三四郎と再会する。
バンニと三四郎は協力しつつ敵の部下達を倒し、102階の片目の男の部屋へ。
102階の部屋には隠し部屋(棚が回転)が有り、その部屋に片目の男が居た。
隠し部屋に飛び込んだバンニは、片目の男に撃たれ(丁度、ボケに連れられてやって来た)ミリーの目の前で死んでしまう。(ミリーはそのショックで歩ける様になった。)
その頃、片目の男と三四郎は建設中のビル(骨組みだけである)の屋上で決闘をしていた。
片目の男は居合の達人。三四郎の父の敵ではなかった。
間一髪、ケン坊が放り投げた赤い柔道着をまとい、三四郎は片目の男を倒す。
三四郎『バンニ、摩天楼の男は死んだ。だが、君も死んでしまった。君には死の道を選ぶことしか出来なかったのだろうか?俺もバンニと同じ道を歩まねばならないのだろうか…?』
バンニの遺体にすがって泣くミリー。三四郎は無言でミリーの元を立ち去る…。
父を倒した片目よ何処?世界の果てまで追っていく赤い柔道着。
風雲児・三四郎の行くところ、嵐を呼び、紅十字星が乱れ飛ぶ。
片目に会えるは何時の日か?
紅三四郎よ、何処へ行く。
#2『摩天楼の片目』まにあっくCheck!
ケン坊とボケは、三四郎とハグレた次の日の昼にはもう三四郎を発見したのでした…。<凄いです(^^ゞ